幼馴染「えっ…まだ経験ないの?」俺「うっ…」女(スカートひらっ)→女子の聖域を見てしまった俺は…

目覚まし時計のアラームは融通がきかない。 

日によって気を利かせて鳴らなかったりするならもっと仲良くなれると思うのだが、

今のところそんなことは一度きりしかなかった。 

ちなみに原因は電池切れ。彼との付き合いの短さが露呈する回数だ。 
  
あんまりにも融通がきかないので、最近では一度殴ることで沈黙させている。 

暴力はあまり好ましくないが、言うだけで分からない奴には殴ってきかせるしかない。

ときにはそういう場合もある。 
  
女を殴ったと考えるのは寝覚めが悪いので、

目覚まし時計を脳内で擬人化するときは男だということにしている。 

「なおと」という名前もつけた。たまに話しかける。 

「よう、なおと。俺、また女子に笑われちゃったよ……」 

思い出すだけでせつない過去だった。 

「元気出せよ相棒、らしくないぜ。あんたはいつも笑ってるべきさ。

あんたが悲しい顔をしてると、どこかで誰かが悲しくなるだろう?」 

彼はその神経質な性格が垣間見える説教で俺を励ました。 

最近では何か嫌なことがあれば彼に愚痴を言う。

最初の頃は頭がどうかしたのかと心配そうにしていた妹も、今ではかまってくれなくなった。 

「ああ、またおかしくなったのか」とあっさり認めてくれる。理解のある家族で非常に助かる。 

この頃はあまりに擬人化妄想がリアルになり、

人間だったらどんな顔をしているか、どんな姿をしているかまで具体的に想像するようになってしまった。 

おかげで、部屋に女子を連れ込んだとき、

なおとがいるせいで上手くアンナコトができないのではないかといらぬ心配までするようになる始末。 

もしも女子の前でなおとに話しかけでもしたなら目も当てられない。 

「あいつ目覚ましに話かけてたんだけどー」 

「えーなにそれまじうけるー」 

「ありえねー。やべー」 

「ひくわー。あいつマジないわー。ないわー」 

「ていうかあいつ童貞でしょー?」 

「だよねー。目覚ましに話しかけるなんて絶対童貞だよねー」 

「童貞マジうけるわー」 

となること請け合い。 

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